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2010年7月 7日 (水)

四人囃子/From The Valuts 2 「20歳の原点」

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 このところ四人囃子やフライドエッグなど70年代前半の和製ロック?が妙に懐かしくなってしまい、外でも自宅でも愛聴しているところなのだが、その勢いにのってこのボックス・セットも購入してみた。四人囃子の蔵出し音源を集めた5枚組だが、「2」とあるだけにその前があって、そちらは四人囃子の全活動期間からまんべんなく音源が集められていたようだが(私は所有していない)、この「2」は森園在籍時の音源を集めている。

 今日はその中からディスク2を聴いてみた。主に「20歳の原点」からの曲を収録している。かの作品は映画のサントラ的な位置づけで発売されたせいか、高野悦子を演じた角ゆり子のナレーションなどが入っていたが、ここではそれらの一切カットし、フェイドアウトされていた部分は復元するなど、いわばカンパケ一歩手前のヴァージョンが収録されている格好になっている。要するに四人囃子の音楽だけに焦点を当てた編集となっている訳だ。

 このアルバムは発売して、大分経ってから聴いたような気がするが、内容的には全くピンと来なかったという記憶しかない。あまり覚えていない。どうしてそうなったのかといえば、聴いてみれば明らかだが、本作のほとんど「そのまんまフォーク的」なところだったのだろう。当時の私は「アンチ四畳半フォーク」だった渋谷陽一氏のせいもあったのだろうが、この手のフォーク(ついでに演歌も)が大嫌いで、敵視すらしていた実に狭量な高校生だったのだ(笑)。

 そんな訳で、本作はもうほとんど初めて聴くような印象である。2,3曲をのぞいて、大半は森園の弾き語り状態、いくらか内省的ではあるが、ほぼ完全なフォークである。だが、今聴くとこれがすごくいい。表向きフォークといっても、実は「ホワイトアルバム」だったり、アルバム「マッカートニー」っぽかったりするのだし、もうフォークだ演歌だのといったジャンルで音楽を敵視するような歳でもないから、収録曲全てから感じられる、70年代初頭独特の虚脱したようなムードは、抵抗がないどころか、なんとも身体に馴染んでしまう。

 「20歳の原点」というアルバムは、彼らが「一触即発」を作るために請け負った…いわばやっつけ仕事的にスタジオで録音されたというのは有名な話だが、逆にそれ故に四人囃子(というか森園)の、気負っていない音楽的素地が出ているといえるかもしれない。誰もがいうことだが、その意味でフロイドの「モア」「雲の影」などと近い感触がある。


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 いやぁ、懐かしい。ここ一週間ほど思い出すと、取り出して聴いているのだが、こんな [続きを読む]

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