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2010年6月23日 (水)

MARILLION / Somewhere Else [1]

Somewheree

 2007年に発表されたマリリオンの第14作。前作が久々のコンセプト・アルバムで2枚組という重量級な作品であったの反動か、本作は比較的コンパクトでリラックスされた作品を中心を構成された「軽い作品」になっている(収録時間も60分もない)。また、一聴した印象では、これまでのバンド指向のようなものは一歩後退させ、おそらくスティーブ・ホーガスの音楽的な趣味で全面に押し出したような仕上がり…といえなくもない。したがって、本作では従来のプログレ的なところは影を潜め、ビートルズをメインとした60年代回帰、今時なギターロック風サウンド、これまでになく表に出た音楽となっている。それでは収録された全10曲を軽くメモしておきたい。

01 The Other Half
 いきなり60年代のサイケ調だった頃のビートルズっぽい曲(「マジカル・ミステリー・ツアー」あたり)曲で始まる。ある意味、前々作あたりまでのノリが再び帰ってきた感じもするが、中間部が聴くことが出来る透明でゆったりとした広がりのある部分や、ますますレイドバックしたサウンドなどは、多分に「Marblers」のムードを引き継いでいるともいえる。マリリオンらしい部分としては、後半のコーラスの繰り返し、そしてハイライトで現れるギター・ソロあたりということになるだろうか。

02 See It Like a Baby
 これもかなりサイケ的なサウンドだが、前々作に多数聴かれたアンビエント/テクノ系な要素を隠し味に使った「古くて新しいサウンド」になっている。コリコリとしたベースの音と浮遊感のあるピアノ、そしてリムショットで組み立てられたリズム・パターンなどが実に気持ち良く響く。また、ぐっとサウンドが広がるコーラス部分もマリリオンらしさとの取り合わせもいい。

03 See It Like a Baby
 基本的にはマリリオンらしいメロディックな作品だが、これまたビートルズ、というかレノンに近い感じの暗い抒情や60年代的なサウンドをベースにしているせいか、いつもとはちょっと違った感じに聞こえる。また隠し味的に大仰なメロトロンなども聴こえるし、プログレ的なドラマチックさもある。マリリオンといえば元々はプログレ・バンドだったのだが、驚くこともないのだが、やはり近年のマリリオンは音楽的にかなりコンテンポラリーになっていたことを改めて感じさせる。ホーガスが実にいい味のボーカルを聴かせる。

04 Most Toys
 わずか2分半で終わる、ちょっとクレイジーでカオスなような雰囲気のある曲。今時なギターサウンドといった感じの仕上がりだが、こういうのはやはりホーガスのセンスなのだろうか。ともあれ、ここ数年、マリリオンはこういうモダンな曲をやるようになってきていることは確かだ。モズレーのドラムも数作前とはかなり質感の違う、ガレージ風な録音になっている。

05 Somewhere Else
 本作では比較的長目の曲で、こちらはいつものマリリオンらしい暗い抒情が曲を覆っている。前半はピアノ主体にしたなだらか起伏で比較的淡々と進んでいき(このあたりは前作の雰囲気が濃厚に感じられる)、やがてギター・ソロから後は徐々にサウンドが厚くなって、やがてマリリオンらしいドラマチックかつシンフォニックな展開になっていく。さすがにタイトル・トラックらしく力が入った仕上がりだが、こういう曲だと何を歌っているのか詮索したくなったりもする。

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