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2010年4月12日 (月)

TANGERINE DREAM / Live In London`75 Pt.2 (The Bootleg Box Set.1)

Td


 続いて、第2部を聴いてみた。このディスクには約40分に渡る本編(a~c)、そしてアンコールとおぼしき10分のパフォーマンスが収録されている。さすがに後半だけあって、「ルビコン」や「リコシェ」のB面と同様、かなりハイテンションなリズムで、ホットかつ大いに盛り上がる音楽になっており、編集なしで多少は間延びしているところはあるものの、当時のタンジェリンに心酔した人なら、かなり楽しめるバフォーマンスになっていると思う。

Part:2_a
 第2部はシンセの分厚い低音から動きの少ない瞑想的な音響からスタートし、SEとリズムの中間くらいのゆったりとしたパルスみたいなシンセ音、そして「ルビコン」風な桃源郷サウンドに発展していく。このあたりは「ルビコン」や「リコシェ」がすぐそこにあるという感じの全盛期のタンジェリンらしいサウンドだ。ちなみに、あくまでも、想像だが3人の大まかな役割分担としては、低音やパルスがフランケ、メロトロン、ストリング・シンセはフローゼ、きらきらするようなシンセ、高域SEがバウマンといったところか?。音楽がやや不穏ムードを増したところでパート2へ以降する。

Part:2_b
 こちらはメロトロン(クワイア)の荒涼とした響きが主体になり、前半は鳥の鳴き声みたいなシンセ音、後半はメロトロン(フルート)、ギター風なシンセなどが随時アクセントになって進行する。全体としては「ツァイト」の頃を思わせるようなSF的な響きだが、抒情的な趣きもある。聴きどころとしては、後半のメロトロン(2台?)が重層的な響きわたるところで、このあたりは最高にファンタスティックというか、奈落の底に延々と落ちていくようなイマジネイティブな場面となっている。

Part:2_c
 ここでようやくシンセのリズムが登場。低音の煽るようなリズムにパルス風なサウンドが重なるかなりアグレッシブなリズム(これも手弾きと思われる)で、途中、様々なリズム的なSEが加り、なにやらインド音楽のラーガの如きテンションで延々と進んでいく様は、即興とはいえ見事な構築力を見せつける。「リコシェ」のB面の中間部などは、おそらくこうしたパートから選りすぐって構成されたものなのだろう。エレクトリック・サウンドとはいえ煽るようにテンションが上がっていくホットな展開はやはりタンジェリンが「ロック・バンド」であったことを思い出させる。
 十数分に渡るリズム・パートを経た後は、メロトロン(フルート)、ストリング・シンセなど効果的に使ったお得意の抒情的な空間になっている。私の聴く限り、このステージから音源は採用されていないようだが、「リコシェ」のラストとほとんど同様な音楽となっている。

Part:2_d
 「d」はおそらくアンコールなのであろう。嵐のようなノイズにのって、ちょっとファンキーなリズムが繰り出させれる。そういえば、はるか後年に「ロゴス」にこんなリズムが繰り出される部分があった。さて、本編はアンコールなだけあってかなりテンポ良く進み、リズムもかなり小気味よい(シーケンサーが併用されているのかもしれない)。おそらくアンコールはこのパターンが多かったのだろう。後で「リコシェ」を聴くと、B面の中間部には、このパターンで行われた他日のアンコール部分と思われる部分が、実に効果的にインサートされていたことがよくわかる。

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