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2010年3月16日 (火)

FOCUS / Focus 4 - 6

F1974


Focus_5 -Ship of Memories (1977)
 「ハンバーガー・コンチェルト」に先立つ、1973年のレコーディング・セッション(デモのようなものだったと思われる)で収録された作品。従って、順序からいえば「Focus_4」となるのは、当然この作品のはずだったのだが、結局「ハンバーガー・コンチェルト」にこの「Focus_4」が収録されなかったため、同曲は数年を経て、フォーカスの落ち穂拾い的アルバム「美の魔術」で、「Focus_5」として公開されることになる。
 本編は従来のドラマチックなクラシカル路線から、ほんのりとボサノバの香りがするジャジーな音楽へと趣を変え(アッカーマンがウェス・モンゴメリー風のキダーを弾いているのにニヤリ)、むせかえるようなロマンティシズムを醸し出している。当時いかなる理由があったのかは知らないが、これがお蔵入りになったのは到底納得できない、シリーズ屈指の名曲といえる。なお、私は未聴だが、同曲のオーケストラ・ヴァージョンは1977年の「Introspection 3」に収録されている模様である。

Focus_4 -Mother Focus (1975)
 フォーカスがフュージョン的なスムースさとコンパクトなポップを身に纏い、イメージ・チェンジしたサウンドで賛否両論(否の方が多かったが)を生んだ「マザー・フォーカス」に収録された作品。前述の通り、これは本来なら「Focus_5」となるべき作品だったのだが、先行した作られた「Focus_4(5)」がお蔵入りになったので、こちらは繰り上がって「Focus_4」となった訳である。
 「マザー・フォーカス」は、レイドバックしたような「緩さ」をバンド自身がコンセプトとして意図的に狙ったアルバムだったので、この「Focus_4」にもそれが反映した仕上がりだ。フルートとピアノによるイントロから、エレガントなテーマをギターを交えてゆったりと演奏していくが、その様は船が大海原をゆったりと曳航していくような趣きがある。このテーマが繰り返されると、味付け程度にリズム・チェンジする場面が盛り込まれているが、基本的な曲調はほとんど変化しないのは、まさにこのアルバムのコンセプトを敷衍したからだろう。

Focus_6 -THIJS van LEER / Reflections (1981)
 先日も書いたとおり、この曲は目下のところフォーカスによるバンド・ヴァージョンが存在しておらず、あるのはタイスによるオーケストラ・ヴァージョンだけになっている。曲の方は、「Focus_4」と共通するややトロピカルなおおらかなムード、「Focus」を思わせる優美な明るさ、「Focus 2」に似た旋律があり、さながらフォーカス・ナンバリング・シリーズの総決算というか、良いとこ取りみたいな趣がないでもないでもない。
 ちなみに再結成フォーカス最初のアルバム「フォーカス8」には「Fretless Love」という曲が収録されているのだが、この曲のテーマが「Focus_6」と酷似していると思えるのは私だけだろうか。中間部の展開は全く違った様相を呈しているが、ひょっとすると、タイス(もしくはメンバーが)は「Fretless Love」を「Focus_6」のイメージを無意識に踏襲して作ったのかもしれない。かの曲は確かにナンバリングこそされていなかったものの、その仕上がりは明らかにこのシリーズに入れてもおかしくないものであった。

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