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2010年2月28日 (日)

HATFIELD AND THE NORTH / Archive Recordings 1973-1975 vol.1 "Hatwise Choice" [その2]

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12.Son Of Plate Smashing Dog (Live - Emmen 1974) - 1:16
13.Thanks Mont! (Live - Emmen 1974) - 2:27
14.Amsterdamage 11/19 (Live - Amsterdam 1974) - 6:20
15.May The Farce Be With You (Live - Paris 1973) - 0:39
 このブロックは各地でのライブ音源がメドレーというかスナップショット風に繋げて収録されている(音質もこのあたりから幾分落ちる)。12「Son Of Plate Smashing Dog」はエッグ風なジョーク作品。13「Thanks Mont!」は第1作の「Son of "There's No Place Like Homerton」のエッグ風なテーマで、このタイトルからすると、やはりこのモチーフはモント・キャンベルが作ったものだったのだろう。演奏はかなりオリジナル通りだが、残念なことにノーセッツは参加していない。14「Amsterdamage 11/19」は、おそらく「Licks for the Ladies」の中間パートを抜粋したものと思われるが、一番ホットな部分が抜粋されているのはうれしい。フィル・ミラー、デイブ・スチュアート共に絶好調、ピップ・パイルもクレイジーである。全盛期のハットフィールドの凄さを垣間見てとれるトラックといえるだろう。


16.Finesse is for Fairies (Sounds of the 70s 1973) - 1:28
17.Ethanol Nurse (Sounds of the 70s 1973) - 2:56
18.Writhing and Grimacing (Sounds of the 70s 1973) - 3:42
 こちらは73年のデモ録音が3曲。16「Finesse is for Fairies」は、彼らにしては珍しくウェスト・コースト風な趣きも感じられるインスト作品。デイブ・スチュアートのオルガンがいかにそれらしくて笑ってしまうのだが、そのままマッチング・モールの「Nan True's Hole」が唐突に出てくるのはもっと笑える。前曲からカットインして始まる、17「Ethanol Nurse」と「18.Writhing and Grimacing」は、その「Nan True's Hole」の本編ともいえる演奏だ。後半に展開されるマッチング・モール流のカオスとは対照的にスポーティーなインプロは、なかなかのカッコ良さである。ちなみに、ハットフィールドはフィル・ミラーが持ち込んだ(と思われる)この曲をけっこう愛奏していたようで、「アフターズ」にも「Oh, Len's Nature!」というタイトルで、これとほぼ同様のパターンによるライブ演奏が収録されていた。

19.For Robert (Top Gear 1973) - 2:09
20.Blane over Paris (Live - Paris 1973) - 6:20
21.Laundry Soup (Top Gear 1974) - 0:57
22.Effing Mad Aincha (Live - Rotterdam 1973) - 2:58
 タイトルが笑える19の「For Robert」だが、断片なのでよく分からないものの、オリジナルは第1作の旧A面に入っていた「Rifferama」だろう。ドカスカしたリズムにのりつつ、ギターがボサノバだったりするのはいかにもハットフィールドだ。20「Blane over Paris」は、ワイアット風なスキャットをフィーチャーしたフリーキーな演奏。74.5年になると演奏自体、非常に洗練され、ある意味構造化してしまうハットフィールドだが、この時期だと、まだこういうマッチング・モールみたいな演奏もしていたのだ。21「Laundry Soup」も「Rifferama」風な演奏、22「Effing Mad Aincha」はデイブ・スチュアートお得意のトーンジェネレーターのノイジーなサウンドをフィーチャーしたかなりカオスな演奏だ。

24.Top Gear Commercial (Top Gear 1974) - 1:22
25. K Licks (Demo - Summer 1973) - 2:58
 24の「Top Gear Commercial」はトップギアのスポット用、あるいは番組のテーマとしてでも録音されたのだろうか、おふざけ調ジングル曲だ。最後にツェッペリンの「ホール・ロッタ・ラブ」のリフを演奏しているも可笑しい。25の「K Licks」は第1作に旧A面に収録されていた名曲「Calyx」である。ご存じの通りオリジナルではロバート・ワイアットがゲスト参加して、このスキャットを唄っていたので、リチャード・シンクレアのボーカルで聴ける同曲のヴァージョンというのは非常に貴重だ。アレンジもほぼ出来上がっており完成度も高い。ただし、こちらの方がまっとうなジャズ・ナンバーという雰囲気が強いのは、やはりさすがにリチャードもワイアットには敵わないといったところなのだろうか。

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コメント

これと翌年に出た"Hattitude"をさっき夕食前に一部聴いたんだけど、オレは途中で必ずと言っていいほどオリジナルの方が聴きたくなりますね。

アンソニー・フィリップスのアーカイブ・コレクションなんかもそう。

で、今"Mumps"を聴いてます。

> オレは途中で必ずと言っていいほどオリジナルの方が聴きたくなりますね。

 いいとこ取りしたつもりで、細切れ編集にしたんでしょうけど、「おい、もっと聴かせろ」とかいいたくなるところはありますよね。ただ、まぁ、伝説の「レインボウ・シアター」のライブなんか全部聴くと、あんまりたいしたことねーんだよな(笑)。

 だから、アーティスト側としては、こういう編集になっちゃうのかも。ピップ・パイル亡くなってしまったから、Vol.3は出なかったけれど、もうクリムゾンみたいに、どばーっと全部出してもらいたいっすよね。

>「おい、もっと聴かせろ」

オルガン・ソロが気持ちいいなあ…と思った矢先に終わったりする部分ありますね。それでオリジナルが聴きたくなるんだけど。


アンソニー・フィリップスの方は、「ミュージカルボックス」の原型が出てきたりして、思いのほかジェネシスの原型をつくったミュージシャンなんだ!と妙に納得しました。

> 気持ちいいなあ…と思った矢先に終わったりする部分ありますね。
> それでオリジナルが聴きたくなるんだけど。

そのあたりがミュージシャンとリスナーの思惑の違いなんだろうなぁ。もうさ、はやいとこ、ブート対策とか適当なゆくスキューズつけて、リマスターや音源発掘切り返している、どこぞの眼鏡かけた先生みたいに、アーカイブでドバトバ出してもらいたいよね。彼らの演奏がたまに少しよれたり、時に危なっかしくなってたのは、もう知ってるんだから(笑)、気にしない、気にしない....って感じでさ。

>彼らの演奏がたまに少しよれたり、時に危なっかしくなってたのは、もう知ってるんだから(笑)、気にしない、気にしない....って感じ

わはは(笑)。オレはかえって親しみがわいた!

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