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2010年2月28日 (日)

HATFIELD AND THE NORTH / Archive Recordings 1973-1975 vol.1 "Hatwise Choice" [その1]

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 数年前に発表されたハットフィールド&ノースの未発表音源集である。ピップ・パイル自身の編集により、BBCの音源を中心に、ライブやデモなども取り混ぜ、CD2枚に分けて発売されたものだが、長年のファンならまさに待望のといった感じのアルバムであろう。購入してずいぶん経ってしまったが、ここ数日ようやっと聴いているところなので、今回はこれを取り上げてみたい。こういうアルバムはトータルな印象を語るより、どんな曲が、どんな風に、演奏されているかがポイントだと思うので、各収録曲について少しづつメモっていくことにしたい。なお、タイトルは例のおふざけ感覚なのか、ほとんどがオリジナルから変更されている。

01.Absolutely Wholesome (John Peel Show 1974) - 3:16
 シングルカットされた「Let's Eat (Real Soon)」のジョン・ピール・セッション・ヴァージョン。オリジナルの収録と近いセッションだったのか、アレンジやソロはほとんど変わらない。ドラムがやや饒舌なくらいか。ピアノもきっちりとオーバーダビングされてサウンド厚い。それにしてもこのクリアな音質には驚愕、オリジナルより生々しいくらいだ。

02.La Barbe est La Barbe (Top Gear 1974) - 6:51
03.Sober Song (Top Gear 1974) - 2:59
 オリジナルは第1作に収録されていた「Shaving is Boring」。この曲は旧B面のハイライト部分に当たり、ファンキーなリズムからやがてゴング風にスペイシー、かつハイテンションな展開に発展していくのが印象的だったが、前半はソフト・マシーン風なインプロ主体の進行を見せ、フィル・ミラーがフィーチャーされる後半はハットフィールドらしい手の込んだ展開を見せる。全編を通じてピップ・パイルのドラムが凄まじい。続く「Sober Song」は、第1作でも「Shaving is Boring」からそのまま続いて演奏されていた「Licks for the Ladies」のことで、リチャード・シンクレアのフィーチャーした牧歌的なボーカル・ナンバー。これもオリジナルとほぼ同様に演奏されている。

04.Hatitude (John Peel Show 1974) - 3:13
05.Strand on the Green (John Peel Show 1974) - 1:02
06.Hotel Luna (John Peel Show 1974) - 3:34
07.The Lonely Bubbling Song (John Peel Show 1974) - 1:20
08.Stay Jung and Beautiful (John Peel Show 1974) - 0:56
 04「Hatitud」はオリジナルはイマイチ不明だが、おそらくフリー・インプロだと思う。ドラムが主導して徐々にアップテンポな定型パターンへと形を整えていくあたりのプロセスはハットフィールドらしいスリリングさに満ちている。05「Strand on the Green」は前曲を受けてスコアリングされた推移的なテーマ。06「Hotel Luna」は、第2作の旧B面のメドレー「Mumps」の額縁となっていたテーマである。07「The Lonely Bubbling Song」はリチャード・シンクレアのボーカルをフィーチャーした小品だが、おそらく公式レコーディングはされていないだろう。08「Stay Jung and Beautiful」は、第2作旧A面のメドレーの筆頭を飾っていた「(Big) John Wayne Socks Psychology On The Jaw」で、ここでは編集でアウトロ扱いになっている。

10.Dave Intro (Live - London 1975) - 1:55
11.Take Your Pick (Live - London 1975) - 8:09
 10はタイトル通りデイブ・スチュアートのエレピによるイントロ。今聴くとチック・コリア風なのが微笑ましい。後半は第2作の「Chaos At The Greasy Spoon」と同様な展開となり、そのまま「The Yes No Interlude」に相当する11の「Take Your Pick」へと移行する。「The Yes No Interlude」はオリジナルでは管なども入っていたここでは4人のスリムな演奏になっている。中間部は変拍子にのったフィル・ミラーのギターがフィーチャーされた長いインプロ。デイブ・スチュアートがエレピを多用しているのが、いかにも1975年のハットフィールドである。なお、後半はオリジナル通りテーマが回帰するが、そのまま、「アフターズ」に収録されたライブでお馴染み「Halfway Between Heaven And Earth」のリズムパターンに突入して、これからだという時に何故だかフェイドアウトして終わってしまう、ちと残念である。

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コメント

お懐かしや!
幻の某メールマガジンに思い出したりしてます(^_^)
ハットフィールズはvol2もレビューするんですよね。
続きを期待してますです‼ (^ ^)/

うほほ、メールマガジンとか古傷を(笑)

> ハットフィールズはvol2もレビューするんですよね。

はい、CDは既に購入済みですので、近日中に必ずレビューします。
よろしければお付き合いください。
コメントありがとうございました。

こんばんは。もしや、某カンタベリー系メールマガジン?ごぶさたしております。その節はお世話になりました。また、あいかわらず活用させていただいてまして。本作、やっと入手したのですが、いやー、素晴らしい。こんなのを待ってたんですね。続編も迷わず注文といたします。今後とも、よろしくお願いします。

あ、私が持ってるこれって、続編との2in1なんですかね…。得したかも…。

なるほど、早合点しました。“Hattitude”は別物なんですね。しかし、Out of Order、とのこと…。がんばって探します。お騒がせしました。

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